正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

新卒社員は「趣味 社員教育」の魔の手から逃げろ!

「趣味 社員教育」、このフレーズ、筆者はなかなか気に入っている。
某ベンチャー企業の役員紹介欄に載っていた。
そのベンチャー企業は、90年代半ばに店頭公開を果たした。
店頭公開前夜に、その役員の方のお話を聞いたことがある。
筆者が新入社員になりたての、95年の秋ぐらいだったと記憶している。
場所は飯田橋駅の近くのビルで、当時はそのビルが本社だったのであろうか。
誰かに引率されて6、7名ぐらいと話を聞きに行った記憶がある。
経緯の詳細は忘れてしまったが、その当時50代半ばぐらいの役員の話はよく覚えている。
 「 趣味 社員教育 」のご本人のお話は滑稽だった。
慶応大学の出身で、どこか大手企業に勤めていたが50代でベンチャーに移り、若い会社の「大番頭」「ご意見番」の体の方だった。
当時のベンチャーの実情から考えると、その大手で何らかのミソをつけて追い出されたか、窓際に追いやられた”横柄なおっさん”のようだった。
”横柄なおっさん” と思いっきり書かせてもらう。
筆者はこの手の中高年が今も昔も大嫌いだからだ。
今思い出すと俳優の石橋蓮司に顔が似ていた記憶がある。
ご本人の専門性は何だったのだろうか。
経理やファイナンスでもなかったし、法務や内部統制の専門家でもなかった。

ただひたすら、ご自分の過去と現在の自慢話を語っておられた。
実にくだらなかった。
一緒に話を聞きに行った中に、学生も何人か含まれていた。
学生に向かっては、この会社も新卒を採用するようになったが、最終的な採用の決定権はオレにある云々と申されていた。
学生のひとりの学校名を聞いたら、非常に小馬鹿な態度を取り、「なぜ君の大学は優秀でないのか?なぜ勉強ができないのか?」と延々と質問をしていた。
質問を受けた学生は怒って帰ればいいのにと、筆者は思った。
さらに、「今年は入社3ヶ月で辞めた新卒が2人もいた。2人が私のデスクに退社の挨拶に来たが、邪魔だと言って追い返した。」とも申されていた。
随分と偉い会社なんですね。
辞めた2名は正解だと思った。
そんな ”横柄なおっさん”が 「趣味 社員教育」とは、片腹痛しだった。
”横柄なおっさん” の横には小柄で色黒い目の吊り上った、”横柄なおばさん”が似合わない制服姿で座っていた。
”横柄なおっさん” の手下のような”横柄なおばさん”曰く、「うちの会社はそんなに甘くない」と何度も申されていた。
何の目的でこの会社に行ったのか忘れてしまったが、今でもこの2人の話を思い出すたびに筆者は笑ってしまう。
夫婦漫才だった。

社員教育を「 個人の趣味」にすり替えている人間は、どこにでも居る。
新卒社員の皆さん、その人達から一生懸命逃げましょう。
皆さんの可能性を潰す為に、彼ら彼女らはこの世に存在している。
「趣味 社員教育 」の人間は、 個人的な好みの人格に社員を矯正するのに全力投球だ。
「我が社では」と常套手段で申されるが、個人的な意見でしかない場合が多い。
ダークサイドのフォースは凄まじいので、無垢の新卒社員は「常識」として信じ込んでしまうかもしれない。
少人数の中小ベンチャーだと、この手の人達に遭遇して逃れようがなくなってしまう可能性がある。
社長の趣味が社員教育なら、残念ながら一旦は従うしかない。
その場合は、「面従腹背」が無難だ。
筆者は新人時代、できなかったが。
大手だとこの手のブレ幅が少ないので、安心して入社できるポイントの一つなのだろう。

「素直に話を聞く新人は伸びる」とか申されている社会人の皆さん、新人が貴方たちより成長したら目障りと真っ先に感じるのは、間違いなく貴方たちだ。
才能のある新人は貴方たちの教育関係なく、勝手に伸びる。
「いい馬は、いい草といい水が与えらる環境で初めて速く走れる」という趣旨の中国の古典を読んだことがある。
いい草やいい水は、 「趣味 社員教育 」の 貴方たちの社員研修ではない。
前途ある若者達に、余計な邪魔はしないことだ。

 

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