新卒1年目、 当たり前だけど、「与えられた仕事に打ち込むべし!」だ。
誰の為に打ち込むのか?
全て自分の成長の為に、一生懸命やればいい。
新卒1年目の会社への業績貢献度、分かっていると思うけど、微々たるものだ。
真っ当な会社なら、言われなくても重々分かってくれている。
ならば、会社に気兼ねせず、自分の為だけに堂々とやればいい。
その考えだと「 ベンチャー志向」の人間のほうが得しそうだ。
周りの評価は気にせず、ひたすらハードに己の目標の達成することを第一とする。
「 ベンチャー志向」 は、基本的にそんな人間のことだ。
但し、周りの人間の評価を気にするバランス感覚が薄い。
社会人1年生が、余計な事に気を囚われず、仕事に集中できる職場環境があれば、それはたいへん素晴らしい会社だと思う。
最低限のビジネスマナーと、勤怠さえ守っていれば問題なし。
そんな職場あるのかな。
よく分からない会社のルールやしきたり、どうでもいいお作法が仕事の邪魔をする。
仕事のできない暇な人間が考えたハードルを幾つも超え、オフィスに着席する。
着席したら、それが管理だと勘違いしている上司や経営者の鎖に繋がれる。
会社のカルチャーを振りかざしてくる妖怪もいる。
嗚呼、めんどくさい。
飲み会の司会や宴会芸を業務命令とされ、一生懸命頑張ってもしょうがない。
雑用にコキ使われることでもない。
スキルにならない雑用で、多くの時間コキ使われているのであれば、ブラック企業に就職したのである。さっさと辞めましょう。
また、先輩方のマナーの常識など当てにはできない。
筆者は新人時代、営業部長と新規取引先に同行し、営業部長より先に名刺を出して先方と挨拶をした。
帰り道に部長が、「先に名刺を出すのは私だから。それが常識だ。」と、説教された。
後日、社員教育が趣味の社長から、ザ・アールという会社が制作した新人マナー研修のビデオを見せられた。
そのビデオでは、「新人は元気よく上司より先に名刺を出し、取引先と挨拶をしましょう」と解説していた。
笑ってしまった。
マナーの常識などその程度。
余計に気を取られても時間の浪費だ。
とにかく仕事だ!仕事だ!
仕事のみに集中するのだ。
島耕作は、よくよく考えてみたら働いていないな。
会社の経費で美味しいもの食べて、ゴルフして、女遊びばかりだ。
余談だが、島耕作をサラリーマンの御伽話と作者が申していた記事を目にしたことがある。
作者にとって、愛読者サラリーマンは、徹底的にバカにするべき存在だとお見受けする。
ともかく、徹底的に余計なことを削ぎ落としたい。
仕事だけに打ち込みたい!
そんなロールモデルはいるのか?
いた!
但し、仕事が麻雀だった。
哭きの竜だ。
また漫画ネタで、さらに少々古い作品の話ですみません。
主人公である竜のキャラ設定は、無駄なことをしない、無駄なことを言わない男。
「無駄なことを省いて生きられたらどんなに楽だろう」と、 作者の能條純一氏は竜を描いた。
これぞ理想の生き様。
竜は麻雀を打つ。あとは何もしない。
伝説の雀士となった。
新卒1年目は、 徹底的に余計なことを排除して、「与えられた仕事に打ち込むべし!」だ。
仕事の竜は、仕事で伝説を作るのだ。
上にしか眼がついていないゴマすり「プロのサラリーマン」より、 会社の経費を使って女遊びしている島耕作より、哭きの竜のほうが素敵だ。
(つづく)
筆者は麻雀やらないのに、なぜか「哭きの竜」を全巻揃えている。