最初の1社目選びを失敗しても、絶対大丈夫。
キャリアにとって重要なのは入口ではない。
つまり、新卒で最初に就職した会社は、たいして重要ではないということだ。
重要なのは、その後のキャリア構築。
自分の立ち位置を探す作業の連続こそが、キャリアの構築には重要なのだ。
会社人生のご年配の皆さんを見渡すとそう思う。
会社に決められた出口がご本人にとって幸せな場合は、もう少数だろう。
キャリアにとって重要なのは、出口を探すことでもない。
自分の立ち位置を探す作業を繰り返し、自らの足で自らの着地場所を決めるのだ。
極端な話、棺桶に足を突っ込むまで着地場所は分からない。
最初の入り口の就職活動など、たいして重要ではない。
「人生100年時代」と申すのであれば、なおのこと。
100年時代の人生は、70年時代の人生より長い。
未来を変えることのできる「今」という手持ちのカードが30年分増える。
喜ばしいことだ。
「人生100年時代」をポジティブに捉えたい。
「今」があるから、「今」の決断ができ、「未来」を変えることができる。
「今」の手持ちカードが増えれば、「未来」を変える機会も増えることになる。
最初の入り口の「今」カードを切り損ねたところで、手持ちの「今」カードは山ほど残っている。
どんどん「今」カードを切ればいい。
未来は幾らでも変えられる。
「最初の会社選びを失敗すると、入社後長く苦しむことになるよね。」
「安定した企業でないと、将来どうなるか分からないよね。」
「人生100年時代」をネガティブに捉ると、 周りの囁きというかノイズがたくさん聞こえそうだ。
熱い夏のセミの大合唱に聞こえるかもしれない。
心地よいものではない。
惑わされてはいけない。
キャリアで重要なのは、自分の立ち位置を探す作業の連続だ。
出口を探すことでもない。
会社に出口を指してもらえることが重要でもない。
最終的には、どこの立ち位置でキャリアを終えるのかだ。
出口ではない。
自分が最後に立っている場所だ。
この違いは何か。
個人にとって、キャリアの出入り口は多くの場合、会社への就職(入社)と退職(退社)となる。
入社・退社は、個人と会社との関係の始まりと終わりを意味する記号に過ぎない。
キャリアは就社ではない。
終身雇用も全く前提としていない。
今のご時世、会社に与えられた出口は悲惨だろう。
ご年配の皆さんを見渡すと、真にそう思う。
身動き取れないウォータースライダーで流されて、出た先は。。。。。となる。
自分の立ち位置を探す作業の連続は、時には入社・退社の出入り口を利用して、自らの足で「今」より少しでもよい環境を求め続ける行為となる。
会社は目的の為の利用手段だ。
立ち位置は、次の立ち位置を結すぶ。
点と点を結び続けると個人のキャリアとなる。
富士山型キャリアから八ヶ岳連峰型キャリアを築けと仰せは、藤原和博さん。
点と点の結び付けは後からすればいいので、筆者は何型でもいいと思っている。
キャリアの型は狙ってできるものではないし、型は人を不自由にする場合がある。
綱渡り型でも潜水型でも、クリフハンガー型でもいい。
自分が納得した型は人に評価されるものでもない。
キャリアの構築は、その時点の「自分への納得性」を一番に考えたい。
会社に決められたウォータースライダー型のキャリアは恐ろしい。。。