正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

【1社目】まだまだ修業が足らないなぁと口に出したらそりゃあたいへんなことに!

前回、ダダ、ダダ書きすぎだ。
QUEENの名曲「Radio Ga Ga」をYoutubeで聴いていたら、「Radio Da Da」とサビの部分をお陰様で空耳してしまった。
さすがのフレディー・マーキュリーも、ウルトラ怪獣の名前は存じ上げなかったろう。

三面怪人ダダ、もといE課長の部下となり2週間経った。
筆者はいい気分で働いていた。
働いているという実感が湧いた。
手ごたえも感じた。

よっしゃ! 
Yes !
Come oooonnn !
Booyah !

高揚感もあった。
優越感もあった。

異動して2週目が終わろうとしていた金曜日の夕方。
筆者は気分よく会社を出るはずだった。
退勤しようと席を立った時、「まだまだ修業が足らないなぁ」と、呟きよりも大きな声で言った。
「当たり前でしょう!」
ややヒステリックな声の返答があった。
筆者は驚いて声の方向を向いた。
声の主はE課長だった。

今思えば、この時、ゴングというかファンファーレが鳴った。
歴史情報番組に例えるならば、「その時歴史は動いた」
正に「その時」だった。
但し、ゴングもファンファーレもその時も、全てはパワハラの始まりの合図だった。
筆者には暗黒の一年の1996年。
再現映像に乗せて、松平定知元NHKアナウンサーにしんみりと語って頂きたい。

「お疲れ様でした。」
座席の横のロッカーから上着を取り出し、筆者はE課長のほうを向いて挨拶をした。
その場は、何事もなかったようにオフィスを出た。
「E課長は何か気に喰わなかったようだな」と、池袋駅までの雑多な帰り道を歩きながら思った。

翌週からの会社の光景は一変した。
「まだまだ修業が足らないな」 が、E課長のプッツンの狼煙となってしまった。
1996年1月29日の月曜日以降、見事に何でも筆者のせいとなった。
E課長の怒号が、1日最低3回はオフィス内に響き渡ることになった。
E課長は、異動して2週間(正確には9営業日)の筆者の仕事ぶりが、実はあまり気に入ってなかったようだ。
筆者は全く気がついていなかった。
「のぼせて」いたから仕方がない。

E課長は会社自体も、全く気に入ってなかった。
筆者がE課長の部下となった時は、E課長はまだ入社6ヶ月目ぐらいの在籍だった。
E課長は間もなくして、会社に退職届を提出した。
結果は、A社長やB副社長に数か月に渡り説得され 、渋々会社に残ることになった。
その間に、会社がE課長の後任候補を入社させたが、その後任の女性も入社1ヶ月で退社してしまった。
E課長が、ヒステリックに「貴方が私の後任ですから!」とプレッシャーをかけ続けた結果だった。
「私にはできません」と言い残し、後任候補はあっさり去っていった。

そして、E課長が会社に残った。筆者はパワハラを10ヶ月も受け続ける結果となった。
筆者に非があるのは、ほんの一部。
E課長が公私共々置かれた環境のストレスの発散の為に、筆者は怒られ続けた。
「坊主憎けば袈裟まで憎いだよ。」と、心配してくれる同期には笑いながら言っていた。
あまりにも理不尽な事柄で怒られ続けていたので、逆に今では喜劇として消化されている。

人生は近くで見ると悲劇だが、 遠くから見れば喜劇である。

(Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.) 

 かの喜劇王チャップリンの名言。
喜劇の昔話となっているのは、とても幸運なことだ。

E課長の筆者への怒りの原因の多くは、筆者に非がないことばかりだ。
筆者と全く関係ないことで怒られることもあった。
それゆえ、意外と冷静に日々与えられた業務に取り組むことができた。
「修業」とは楽しくないものだ。
ド根性の演歌の世界なのだ。
大人しくやり過ごそう。
そのうち社長や副社長も気がついてくれる。
その考えが、さらに事態を悪い方向に向かわせることを、その時は全く予見していなかった。
(つづく)

 

氷河期に座禅。このくらいやらないと修行と認められないのか!?

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