※オリジナルの記事は2019年3月11日にアップしましたが、東日本大震災から11年を迎え再構成したします。
大地震の発生時、筆者は江東区の倉庫街にいた。
ところどころ液状化した道を歩き、都心の自宅まで長い距離を歩いて帰った。
大地震に津波からの福島での原発事故。
筆者の人生において、死を最も身近に感じた災害が、東日本大震災だった。
ここに、灯台のハンカチがある。
震災で10歳の命を散らせた鈴木姫花さんが描いたものだ。
鈴木さんが地元の灯台を描いた美しい画が、ハンカチになった。
彼女の夢はデザイナーだった。
筆者はこのハンカチを見つめると、ただひたすら涙が出る。
生きているものはそのチャンスを生かして全力で生きなくてはいけない。
それが亡くなられた人たちへの礼儀だと思う。
黙とう。