正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

ここは常春の国ではなく老後の2,000万円は落ちてないのに人並みの働き方では幸せの色を見つけることはできやしない!

黄色い車体の新幹線が目の前を通過した。
短い期間に2回も見ることができた。
人づてに聞いた話では、運よくドクターイエローに遭遇すると幸運があるらしい。

『幸福の黄色いハンカチ』という昔の日本映画もあることだし、黄色は幸せを運ぶシンボルなのだろうか。
春先に黄色い蝶が飛んでいるのを見ると幸せになる。
どこかの国の言い伝えと小学生だった時に大人から聞いた。
子供の頃に刷り込まれた記憶から、今でも季節に関係なく黄色い蝶を見かけると、筆者は何となく嬉しい気分になる。
何年か前にキラー通りを散歩していたら、キチョウが身体に纏わりついてきて、びっくりしながら追いかけていった。
近くのお店の軒先の花に止まり、iPhoneをそっと構えて画像を撮らせてもらった。

このところ調子よく先行販売のチケットに幾つか当選しているものだから、これはドクターイエロー効果ではないかと迂闊にも口にした。
そうしたら案の定、「車に当たらないように気を付けてくださいね」と、やや縁起でもない嫌味が飛んできた。
声を発した人は、分かりやすく「持ってなさそう」な中年なので、これは仕方なしといったところだ。
食欲を満たして腹回りにぜい肉をつけても、やはり人は満たされないようだ。
ちょっとした幸せの共有だったが、こちらが少し損した気分になった。

黄色と肥満といえば、常春の国のパタリロ殿下。
このたび実写映画化されたのには仰天した。
原作の『パタリロ!』が期間限定で無料で読めると知り、早速iPadからアクセス。
筆者は小学校高学年から高校の途中まで愛読者だった。
読めば読むほど懐かしい。
小学5年生の時、埼玉ではなく群馬出身の担任教師に、暇だからお前の持っているパタリロの単行本を貸せと言われた。
バンコランとマライヒのきわどい営みの描写も多々あるので、小学生がこんな漫画を読んではいけない云々と指導されそうなので、絶対に貸さなかった。
筆者は『パタリロ!』を通して、人は3つの欲、即ち食欲、睡眠欲、性欲を満たして幸せになることを教わった。
それにしても昭和の作品『パタリロ!』のヴィヴィット感には驚いた。
昭和から平成を突き抜けて、令和に生きているパタリロ殿下。
今こうして読んでみても全く古さを感じない。
恐るべし作者の魔夜峰央氏。

お久しぶりのパタリロ殿下は10歳の子供のままだった。
ページを開いた筆者はいつの間にか40代になっていた。
おかげ様で、筆者も少しは大人になった。
例えば、仕事で説明が面倒な場合。
「豊富な経験からの勘です。」
「独自の嗅覚からです。」
「頭がいいので閃きました。」
その昔、筆者はこう答えて顰蹙を買っていた。

「ヒューリスティック分析からです。」
今ではこのように言い方を変えている。
オブラートというか霧の中に包んでしまえば、相手は案外大人しくなる。
大人しいとは大人になることでもある。
ヒューリスティックなどと、訳が分からん単語を聞き返えされることはない。
これが大人の忖度だ。
筆者が苦労して学習した1つのことだ。
余計な苦労をしているという突っ込みも一部にあることはあるのだが。。。。。

「好んで苦労することはない。」
日本生産性本部と日本経済青年協議会が発表した「働くことの意識」調査によると、3割強の新入社員はこう答えたそうだ。
また、「人並みで十分」の働き方を6割が支持している。
無駄な苦労は身につくからしないほうがいい。
ただし、人並みに働いたら、これから先の生活は一体どうなるのだろうか。
「経済的に豊かな生活を送りたい」人が3割、「楽しい生活をしたい」人も4割もいる。
「人並みで十分」の働き方で、そのような愉快な生活は実現できるものなのだろうか。

そんな事を考えていたら、厚生労働省が「国民生活基礎調査」を発表していた。
「生活が苦しい。」
そう感じている世帯が6割近くもいるそうだ。
年を重ねるごとに税控除が縮小し、「人並みで十分」の働き方では税負担分すら取り戻せない。
人並みの基準は人それぞれだけれども、人並みでは滑り台を下っているだけだ。
大勢の中の普通の人であるならば、「人並み以上」の働き方で平行線を保つことができるのだろう。
ここは常春の国ではなく、令和の世の日本だ。

それならばと諦めて、ずっと滑り台に腰を下ろしたままでいるつもりなのか。
コケてもコケても滑り台から起き上がり、両手両足を踏ん張りなんとか昇り返す。
傍から見ればみっともなくても、凡人が大勢の人並みから抜け出す方法はそのようなイメージだ。
滑り台からの斜め下の目線。
老後の2,000万円が落ちてはないかと地べたを探しても無駄だ。
頭の上の黄色い蝶も見つけることはできないのだ。

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