正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

【1社目退職】氷河期に就職できたのに2年も持たずに氷河期に無職となってしまった!

この2ヶ月は副業関連の記事を書いてきた。
副業がいくら流行っても、多くのサラリーマンには本業が生活を支える屋台骨であることには変わりない。
ご承知の通り、臨時収入や片手間程度の副業では本業の代わりとはならない。
副業を真剣にやりたければ、本業を失ってはいけない。

今回から筆者のキャリアの物語を再開させたい。
失ってはいけない本業を失い、職が無い無職になった話からだ。
1996年11月30日に、新卒で入社した会社を1年8ヶ月で退職した。
当時筆者は26歳だった。
退職日の翌日12月1日から翌97年3月9日までの約3ヶ月間、筆者は無職となった。
今現在までで、筆者の唯一の失業期間となっている。
次を決めずに退職した為である。

”失われた10年”と呼ばれた平成不況のど真ん中での失業だった。
「せっかく就職できたのにもったいない。」
この就職氷河期に正社員になれたのに、短期間で辞めてしまうなんてと周囲の反応もあった。
当時は今より働き方がずっと不自由で、社会人は正社員、主婦はパート、学生はアルバイトのような単純な区別しかなかった。
正社員以外の雇用形態で働いている社会人(特に男性)に対する世間の眼は、今よりずっと冷たかった。
まるで「平家にあらずんば人にあらず」のようだった。

他方では、平成不況が長引くにつれ、当然の正社員の身分を獲得することに求職者は躍起になっていた。
いつの間にか正社員で働くことが目標となり、当時の筆者のような人材レベルでは特にそうなっていた。
椅子の数が徐々に減っていく、平家椅子取りゲームになっていた。
そのような当時、正社員の身分を捨てた筆者の1社目の退職までの経緯を、ここで改めて振り返ってみたい。
退職日の2ヶ月ほど前に遡る。

"三面怪人ダダ別名般若面またの名を不死身の鬼美濃”の異名を取るE課長の部下だった筆者は、課長からパワハラを年初から受け続ける日々だった。
当時の筆者はパワハラという単語も知らず、E課長が筆者にやっていることはパワハラだとの認識もなかった。
「どこにも行けないし、行くところはない」と腹を決め、E課長の猛攻に耐える日々だった。 freeterbutworkasafulltimeworker.hatenablog.com

ところが、筆者が休暇中に、E課長が自ら起こした不手際も筆者の責任にされてしまい、社内で欠席裁判まで開かれてしまっていた。
E課長はとにもかくにも筆者を辞めさせたかった。 

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折れた心に畳み掛けれれるように、今度はA社長からカルト宗教的な研修に行けと命ぜられてしまった。
一つ間違えば、筆者の人生を大きく狂わせたかも知れない社員教育だった。 

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間違った努力を会社から奨励されて、人生ドツボにハマったら取返しがつかない。
筆者は己の足でこのキャリアの樹海から抜け出すことに決めた。 

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退職届を提出したら「君は軽いな」とA社長に嫌味を言われた。
この人生の大事に「どこが軽いのだ」と筆者は口に出しそうになった。 

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 社会に出てたった1年8ヶ月、ビジネスには向いていない落ちこぼれの烙印を押されてしまったが、どうにか退職することができた。 

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慌ただしく、ジェットコースターのように急降下した2ヶ月間だった。
会社に潰されずに何とか助かったが、次を決めずに辞めてしまった。
氷河期に就職できたのに、2年も持たずに氷河期に無職となってしまった。
次を決めずに会社を辞めたサラリーマンは、まな板の上の鯉のようなものだ。
当時の筆者は、鯉に食べられる糸ミミズかミジンコのようなものだった。
才能もスキルも経験も持ち合わせていない26歳の職探しを次回から進めさせて頂く。
(つづく) f:id:sehaooooo:20190823225220j:plain