正社員(複業)フリーターの Blog

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員(複業)フリーランス。

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員(複業)フリーター。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資系企業を中心に、自由な正社員を20代から実践中。40代後半になって、働き方、転職、サラリーマン ✖ 副業(複業)のアウトプットを始めたこの頃。 Twitter @ISehaooooo

【1社目退職】永久凍土に埋葬される前に第二新卒に藁をも掴む失業者だった!

1996年の師走に失業者の身となった筆者だったが、やきもきしていたのは再就職活動ではなく、夜空の天体だった。
ヘール・ボップ彗星は、年が明けたら大彗星となってその姿を現すのだろうか?
天体ショーには不思議なジンクスがあって、事前にマスコミが大きく騒ぐと、期待外れに終わることがある。
職を得ることはいつでもできるが、2,500年に1度の周期で太陽に近づく彗星のほうが大事となっていた。
海の藻屑となりそうな失業者が、「いつでも職を得ることができる」とは大きく出たが、就職氷河期時代の初期では、皆多かれ少なかれ同じような気持ちだったのではないか。
今は一時的に景気が悪くて仕方がないけれども、そのうちに経済が上向いたら、正社員の職をきっと見つけられると、日本経済の復活を皆が信じていた。
それが翌年97年の後半にもなると、ズルズルと底なしの大不況の気分が蔓延をし、氷河期世代は雇用の調整弁のパーツのような境遇となり、どうすることもできない無気力感が漂い始めた。
筆者も非正規雇用のままとなる可能性もあった訳だが、「働かざる者食うべからず」という慣用句を好む人間だった分だけ、再就職に執着できたのではないかと考えている。

それにしても、就職氷河期世代はなぜもっともっと怒らないのだろうか。
社会に出てからずっと日本の雇用の調整弁を担わされてきたのにだ。
その長年の苦境を代弁してくれる人を、なぜ国会に送り込まないのだろか。
1993年から2004年頃に学校を卒業した人を氷河期世代とすると、2,000万人弱もいるではないか。
世の中にささやかな復讐気分となり、変ちくりんなお騒がせ政党に投票している場合ではないと思うのだが。
ロスジェネどころか、しくじり世代とまで揶揄され、さらにしくじって一体どうするのだ!?
先日、日本科学未来館の『マンモス展』で、氷河期に生きたマンモスの冷凍標本を眺めながら、なぜかふと就職氷河期世代を思い出してしまった。
就職氷河期世代よ、永久凍土のような経済で冷凍標本されていてはダメだ!!!

さて、ヘール・ボップ彗星に現を抜かしているうちに年が明け、1997年になった。
「一年の計は元旦にあり」とばかり、正月早々から再就職活動にダッシュしたわけではなかった。
理由は、頼みの『週刊B-ing』の最新号が、お正月を明けて暫く発売されなかったからだ。
もう1つの理由は、パソコンとプリンターを購入してそちらに気を取られていた。
しかし、職を得ることは喫緊の課題であって逃げることはできない。
ある日、頭の中を強制的に星のない曇り空にしてみた。
大彗星の美しく長い尾を夢想するのを一旦止め、パソコンのキーボードからも手を放し、再就職活動を真面目に考えた。

「会社に何が貢献できるのか?」
そう自分に問うてみた。
たった1年8ヶ月の社会人経験で、会社に貢献できることはもちろん少ない。
ただ、前職で「他人は苦労しているのに自分は簡単にできてしまう」ことがあることには気が付いていた。
それをどう言語化し、応募書類に落とし込むかまでは分からなかった。
面接に呼ばれて口頭で説明することも難しい。
それでは全くアピールできないではないか!
プロ野球のスカウトの神様如きの人物に発掘されない限り、筆者の隠れた才能が日の目を見ることはなさそうだった。

そこで筆者なりに引っ張り出してきたのが、「第二新卒」というキーワードで、会社経験ゼロの人よりも優位に立とうということだった。
学生時代に就職活動を経験し、正社員として入社をし仕事を与えられ、最低限の社会人としてのマナーを備えていることをアピールすることに決めた。
「第二新卒」に甘えられるのも今のうちで、利用できるものは利用する事に決めた。
正社員で社会に出たのは正解だったと改めて思った。
その一方で、同じ年齢の優秀な人たちと比べると、超低空飛行のレベルの低さだと我ながら苦笑いした。
まあいいさ、弱者は弱者の戦い方をしていくしかない。

確か毎週水曜日が発売日の『週刊B-ing』をコンビニで購入し、初心者マークのある求人を隅々まで探した。
飲食、パチンコ、不動産といった業種には全く興味がなかったので、それ以外となると本当に掲載が少なく、正直がっかりした。

1月下旬か2月上旬の発売号は、未経験者や第二新卒の特集があった。
その特集号で、米国外資の日本法人が営業管理を募集している求人が目に留まった。
同じページの他社に比べたら、地味で小さなスペースの求人の掲載だった。
筆者は即座にこれだと思い、新宿の外れのオフィスの住所に応募書類を郵送した。
(つづく)

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