正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

3,000円のパンケーキぐらいたまには普通に食べようよ

台風19号の影響で運休していた北陸新幹線の運転再開は嬉しかった。
早速新幹線に乗り、紅葉が終わりを迎えた大好きな長野に旅をした。
JR長野駅で少し時間が余ったので、小布施堂のモンブランを食べたが、相変わらずの美味しさだった。
筆者にはモンブランの価格の相場観が全くないので、この600円のモンブランが高いのか安いのかは未だに分かっていない。
喜んでお金を払っているのだから、結局のところ筆者にはどうでもいいことだ。
3,000円出費すれば5個も買えてしまう。
1個600円は安いものだなとここに結論づけておく。

3,000円といえば、菅義偉官房長官のパンケーキなわけで、筆者も一度はそのパンケーキを味見をしたいと考えている。
仮に3万円だったら最初から食べる気もしないが、3,000円だったら試してみる気になる価格なのだし。
政治家なのでやり玉に挙げられているのだろうけれど、これが見城徹さんや堀江貴文さんだったら問題になることはないのだろう。
しかし、誰であろうと他人の財布にあるお金をどう使おうが、その他人の勝手だ。
他人の財布に幾らお金が入っているかなど興味が沸くような事なのだろうか?
そして、その財布にあるお金を何に使おうかなど好奇の対象となるような事なのだろうか?

3,000円のパンケーキはその価格の価値を見出した人が、自分の財布からお金を出して食べればいいだけの話だ。
価値がないと判断した人は、購入しなければいい。
他人の価値感を否定する庶民感覚の代表みたいな人をお見かけするが、その人たちは結局自分にとっての平等という差別が好きなだけだ。
筆者は安倍政権も官房長官も好きでも嫌いでもないのだけれども、噛みついた野党の候補者は政治家には向いていないことは確かのようだ。
庶民感覚で媚びたところで、政治家として何も実績を上げることはできないだろうに。

しかし、3,000円のパンケーキが問題とは!
官房長官も人からご馳走になってはいないだろう。
リクルート事件のように、億単位の金額の未公開株の譲渡でもない。
日本はただ貧しくヒステリーな国になったということを証明しているのだろうか。

無名の身の筆者ではあるが、同じような経験はいくつもある。
ただし、かつて在籍した1社に集中しているからとても面白い。
そこは「平等」や「公平」のカルチャーを標榜していた企業だった。
創業者は起業家というより慈善活動家として有名で、独特な宗教色の濃い外資だった。
一般社員はそのカルチャーを信奉せよと上から圧をかけられて、貧しい精神を育んでいた。
例えば、筆者が「買い物は成城石井が多いよ。生ハムとか食材美味しいし」などと、社内で言ったものならたいへんな事になった。
管理職である筆者は自慢をしていると、翌日には社内で袋叩きにあうような経験をした。

自分でお金を払っているに何が悪いのか?
筆者は会社の人間との飲食でも、会社経費を使うのが嫌いな人間だ。
取引先にも御馳走してもらおうなどとも考えない。
「谷川さん、給料いくらもらっているのですか?」
在籍中にこの質問を幾度となく部下や同僚から受けた会社はこの会社以外にない。
貧しさとは正にこの質問に尽きると思う。
そして、今の日本はこの質問に埋め尽くされているのかもしれない。

手もとに600ページもある一冊の分厚い本がある。
話題の暴力と不平等の人類史: 戦争・革命・崩壊・疫病だ。
著者のウォルター・シャイデルは、人類の歴史において貧富の格差を是正してきたのは戦争、革命、疫病だとデータから証明をしている。
現在の日本の平等も、第二次世界大戦の敗戦がもたらしたとシャイデルは説明する。
3,000円のパンケーキなどホコリにすらならない問題だ。
少しは理解してくれ、渡辺てる子氏。
「3,000円のパンケーキぐらい普通にたまには食べようよ。」
このような平和の感覚を大切にしたいのだよ。

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