正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

副業はどこから来たのか 副業は何者か 副業はどこへ行くのか ③

(②からの続き) 

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本業より倍から3倍の時給単価が「プロ」の副業と考えてみたが、それでは実際に幾ら稼げれば、プロの副業人材になるのだろうか。
基本給の月額総支給額が50万円の人材ならば、残業なしで月160時間労働と想定すると、その時給単価は3,125円となる。
本業で月50万円稼ぐ人材は、副業で時給単価6,000円から1万円を稼げる人がプロの人材となるだろう。
企業が正社員に代わり負担している保険料や費用諸々を、副業人材には報酬として還元するのであるならば、この金額は妥当なのだろう。
そこで疑問なのだが、クラウドソーシングでこの時給単価は稼げるのだろうか。
学生の割のいいアルバイト、それがクラウドソーシングの現状ではなかろうか。

塗りつぶされた本業とは別に、副業の真っ白な立て看板が用意されているわけではない。
自らの手で看板を立てなければならないし、その立地も大切となる。
「通常の時給×1.25」の残業代よりも高い時給を稼ごうにも、自分に一体何ができるのだろうかと考え込んでしまうだろうか。
仕事のプロ意識が希薄と気がついたのなら、まずは本業に集中すべしとの結論となるのかもしれない。

サラリーマンのプロ意識は、社名や役職名に紐づいている場合が多いので、企業の梯子が外されてしまうと、そのプロ意識すら委縮してしまうのかもしれない。
現役の企業名や役職名がある副業人材であることは重要で、安易にフリーランスになってしまうのは、やはり考え物だ。
自分の専門性が社外でお金になるか、じっくりと考える必要がある。
このプロセスは転職を考える場合と何ら変わりはないのだ。

よく言われるところの「持ち運び可能なスキル」が、プロの副業人材にも結局は必要となる。
身に着けたスキルは容易に陳腐化するので、例えば経験豊富との追加の売り込み文句も場合によっては必要となる。
企業に所属していたほうが、実際のところは窓際であっても、スキルのアップデートの機会には恵まれるだろうし、現役感をアピールできるだろう。
何年も同じこと繰り返しているだけでも、経験豊富な人材と見られるだろう。
副業にも社名と肩書きを使い倒すべきなのだが、屈折したプライドには気をつけたい。

そもそも、副業エージェントに登録したところで、登録者の1割程度しか副業人材として企業側とマッチングできないという。
企業と業務委託契約を継続的に獲得できる副業人材となると、もっと少なくなるだろう。
副業エージェントも、ハイスペック人材でないとプロフェッショナルな副業は難しい事を知っているから、おのずと年収で線引きをしている。
概ね年収800万円から900万円以下の人材だと、門前払いとなるのではないだろうか。

副業人材でも厳しい競争なのだから、完全フリーランスが飯を喰っていける難易度はさらに難しいと想像できる。
自分をプロ人材の中の「凡人」と自覚すれば、フリーを目指さず、どこまでも”本業+副業”、或いは、”本業×副業”を突き詰めるのが安全パイと考えるだろう。

(④に続く) 

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