(③からの続き)
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本業年収800~900万以上で、副業をすれば時給単価が本業の2倍から3倍となるのが、プロの副業人材と呼ばれるのだろう。
さらに、働き方に柔軟なホワイト企業に勤務していて、就業規則は副業を認めている。
このような仕事環境を獲得している人材は、”本業+副業”、或いは、”本業×副業”を突き詰めることが可能だろう。
「獲得」の二文字は、環境は与えられると勘違いする人が目につくので使った。
自分の生活と働き方がマッチしない会社なら、転職すれば済むだけの話だ。
働き方改革の獲得は、今も昔も転職をするのが一番の方法なのだ。
自分で身動きが取れず、働き方を会社のせいにしているサラリーマンは厳しい。
「獲得」といえば、就業規則に定められている年末年始の休日を、自分の旦那が勤めている会社の就業規則と同じにしろと主張してきた猛者を思い出した。
化粧を直しに会社に出社している言われていた20代半ばの可愛らしい女性だった。
もちろん仕事の成果もなく、すぐに退職に追い込まれてしまったが。
獲得と主張も混同しているのも、働き方改革の今現在の特徴だ。
さて、一昨年あたりから『今は副業だよね』、『本業だめなら副業があるよね』と、副業が働き方のブームのようなのは御存じの通り。
そのブームの波は就活生にも届いているようで、副業容認企業で働きたいという声もチラホラ聞こえてくる。
副業ブームの最終消費者は、間違いなく会社で働いたことがない就活生なのだろうから、いよいよ副業ブームも終焉を迎えようとしているなと観察できる。
まずは本業でプロになるために集中しなければならないと理解している20代の人材は、そもそも副業の二文字が頭にない。
彼ら彼女らは、働き方改革も忘れて、自分の将来の為にやっている。
その為、社畜感が全くなく、将来のプロの副業人材としても有望株だ。
就活生や20代にとっての副業容認企業とは、自由な社風の企業イメージと重ねている場合が多い。
本人達も飲み喰い代の足しとなる月4万円ぐらいが副業で稼げればいいと思っている場合が多いので、アルバイト程度の中身で十分なのだろう。
勤務時間外にバイトができる余裕と余力を持てるホワイトな仕事環境のシンボルとして、副業容認企業と考えているのだろう。
難関校出身者なら家庭教師をすれば、すぐに稼げるだろう。
社会に出て学歴が通用するのも20代までなので、使えるものは最後まで使い切ればいい。
それでは中高年の副業を考えてみると、こちらは副業容認ではなく副業解禁と表現される場合が多く、その違いが面白いなと思う。
20代は、仕事ができないけれども副業を認めてくれよと懇願しているような感じだが、中高年の場合は、『さあ、どうぞおやりなさい』と禁止が解かれた印象となる。
ちょっと突き放されたような気持ちで、自分に何ができるのかと独り探しに出てはみたものの、シャッターの閉まった軒先ばかりが目について、心細くなる人もいるのだろうか。
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