正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

入社を勧めない逆オファー面談!?

「うちに入社するとレベル落ちますよ。」
オファー面談で、上司になる予定のS課長からボソっと言われた。
当時筆者は30代前半だったが、広く名が知れた外資系企業への応募は初めてだったので、緊張感をもって面接に挑んだ。
最終面接はドイツ人のCFO、日本人のHR常務、日本人の担当部門の取締役との英語での面接だったので、緊張したことを覚えている。
役員会議室がもの凄く広く感じた。
その最終面接が終わった2日後ぐらいに、エージェントから連絡を貰った。
入社前の顔合わせのような面談があるので、気楽な気持ちでもう一度相手先に訪問してくださいとのことだった。
最終面接を見事にパスし、オファーを貰えそうだということで、とても嬉しかった。
最終面接の翌週にその面談はあった。
オフィスビルを訪問すると、最終面接に同席していた担当部門の取締役が待っていた。
最終面接での筆者の受け答え等の感想などを取締役は一通り述べて、筆者の現社での待遇を聞いてきた。
筆者が現在の月給や賞与の金額を話すと、「え、それしか貰ってないの?」と、たいへんビックリしていた。
大手は待遇が良いのだろうなぁと、オファー・レターにますます期待が高まった。
しばらくして、「遅くなりました」と、1次面接で顔を合わせたS課長が会議室に入ってきた。
S課長と挨拶をすると取締役の携帯が鳴り、入れ代わるように取締役は会議室を出ていった。
S課長と二人きりになるなり、「うちに入社するとレベル落ちますよ」と、苦虫を噛み潰したように切り出してきた。
オファー・レター早く欲しいよ~っと、お預け犬状態の筆者は面喰らってしまった。
え!?なんですと!何てことを言うのですか!課長!
筆者は両眼を真ん丸くして、お座りの状態になった。
課長は、この会社に入社して4ヶ月経ったが、とても失望していると静かに話した。
「はぁ~」と、筆者はS課長の話をやや苦笑して聞くしかなかった。
オファー面談なのに、入社は辞退しておいたほうがいいと忠告されているようだった。
取締役が会議室に戻ってくると、S課長は話をそそくさと終えてしまった。
筆者は、S課長が今言ったことを再確認の意味で取締役に確かめようと一瞬考えたが、それは余計なことだと止めておいた。
後日オファー・レターをもらって、筆者は無事に入社を果たした。
この会社には5年在籍したが、自分の30代のキャリアにはたいへん有益なものだったと振り返ることができる。
「へ~有名な会社にお勤めなのですね!」と他人からはよく言われ、社名の威力というものを初めて味わった。
一方のS課長は1年半という短い期間で会社を去った。
やることやって5年で辞めると公言して入社をしたそうだが、早足に通り過ぎていった。
社内新規プロジェクトの立ち上げのリーダーとして期待されていたが、「ここは面白くとも何ともない!」と、最後は捨て台詞をオフィスに残した。
それを見て、「会社はね、身の丈の人しか残らないのよ」と人事のお姉様がそう筆者に教えてくれた。
S課長にとっては地を這う低レベル、当時の筆者にとっては見上げるレベルの会社だった。
それにしても、オファー面談で入社しないほうがいいとアドバイスするものかなぁ。
今思い出してもおかしくなるが、S課長の生真面目な性格がよく表れたエピソードだった。

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