2020年に50歳で転職をするために2年前の48歳から準備をしてきた。
転職というものは、能力があるから何時でも出来るというものではなく、転職とは相手があってのことだ。
『〇〇のキャリアやスキルがあればいつでも転職できるよね』のような呟きをTwitterでお見受けするが、自分の都合で何時でも出来ないのが転職だ。
そのため、いつ訪れるか分からない好機を逃がさないように、常日頃から準備しておくことが大切だ。
転職の回転寿司は、2度目はなかなか廻ってこないものと理解しておいたほうがいい。
さて、筆者は50歳になり早々に転職できたのは、コロナ禍の恩恵が大きいと思っている。
禍第一波が収束した後の6月下旬から7月中旬に4社から一次面接の依頼が集中したのは、偶然ではなかったように思う。
コロナ禍という未曽有の非常事態にでも人を募集したいと考えている企業は、勿論その企業にコロナ禍以上の事情があるからだけれども、コロナ禍の炎がさらに企業心理に切迫感を与えたようだった。
禍が少し和らいだ状態を見計らっての面接に参加者した筆者には、どの企業からも焦りの事情がよく見えた。
現職のマネージャーの能力不足によりその部門の退職が相次ぎ危機的だとか、パートナー企業との契約終了で年内に自社で業務を絶対に立ち上げなくてはいけないとか、もう人材の募集は今しかない的なものをヒシヒシと感じた。
これは面接を受ける側にとっては有利な心理状態だった。
さらに、筆者は転職回数が多いが、多重転職者を嫌うような事は言っていられない状況だ。
禍の最中でも敢えて火中の栗を拾えるような人材が必要だから、転職回数など殆ど気にしていない。
そもそも50歳の人材に中長期的な人材育成など企業は考えていない。
『今そこにある危機』を救ってくれる人が欲しいだけだ。
危機を救くってくれた後に2年か3年で退職されても、企業側にとっては何も問題ない。
「会社にしがみつくしかない」というスタンスを長年取ってきた人材には、応募すること自体が無理な話だ。
ジャック・ライアンのごとく、本能的に身体は動かないと思う。
また、この禍でわざわざ転職に動くような人材は多くはないと見積もれたので、ライバルとなる応募者も少ないと余裕を持つことができた。
リストラや早期退職などの“よほどの事情”がなければこの禍の最中の転職活動はしないだろうが、“よほどの事情”が全くない筆者の転職活動は、さらに余裕があった。
転職のチャンスは来年2021年に東京オリンピックが開催されたら巡ってくるのだろうかぐらいに考えていたが、全く予想をしなかった好機は一気にやってきた。
長期計画の中での短期決戦で、50歳の転職活動を終えることができた。
本当に忌々しいコロナ禍ではあるが、ちょっとは自分の味方にすることができたような今の気分だ。
それにしても.....嗚呼、1日も早い禍の収束を願ってやまない年の瀬なのです。
(コロナ禍の間隙を縫って50歳の転職 おわり)
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