正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

40歳を超えてから転職できる人④

freeterbutworkasafulltimeworker.hatenablog.com

 (③からの続き)

 (3)転職は相手の都合と理解している

40歳を超えてから転職できる人は、自分の転職カードは相手に引いてもらうもので、自分の都合で転職カードが切れないことをよく理解している。

傍から見れば、自分のキャリアを主体的に設計しようと考える“キャリアデザイン”は机上の理論であるかのように、彼ら彼女らは教えてくれているようでもある。

“今の時代いつでも転職できるようにしておくことが大切だよね”と、SNSでご意見をお見かけするが、筆者は少し違和感を覚える。

「よ~し転職だ」と、自分の都合で勝手に決めたところで、転職はいつでもできない。

なぜなら、単純に相手があることだからだ。

どんなに立派なキャリアの持ち主でも、その人を受け入れる企業が現れないと成立しないのが転職だ。

筆者の40歳を過ぎてからの転職の3回も、企業が失格の烙印を押したマネージャーをクビにする為の後任としての採用だから、完全に企業都合であって、自分都合で転職を決めているわけではない。

40歳以上の転職は、自分の意志でキャリアをデザインしようにも思うようにいかなくなる。

過去の成果と経験のみで評価され、ポテンシャル採用のレバレッジが効かない年齢になってくると、企業とのマッチングはよりシビアなピンポイントとなる。

そこで応募に幅を持たせようと、例えば、ディレクター職だった人物が、年収ダウンを受け入れて、部下なしでもいいとジュニアのポジションに応募したところで、雇ってはくれない。

オーバースペックと門前払いとなってしまう。

ピンポイントで自分にマッチした求人は、自分都合でオープンになるものではない。

転職市場に自分自身を常にオープンにしておける人物が機会を得ることができる。

40歳以上で転職できる人は“平時でも備えている”と表現すれば綺麗だが、実際には主体性はまるでない転職となる場合もある。

「昔世話になったエージェントが久しぶりに連絡くれて、ポジション紹介されてさ。それで面接したらオファーもらっちゃって。転職する気があまりなかったんだけどねぇ。でもダメだね、オファーもらうと。隣の芝生は青く見える訳ではなかったけど、サインしちゃったよ」と、企業都合とエージェント都合が丸出しだ。

彼ら彼女らは、“転職活動をする”、“転職活動をしない”という意思表示すら曖昧で、レジュメもエージェントに提出しっぱなしで忘れている場合もある。

職を失っているわけでもなく、キャリアに大いに悩んでいるわけでもない。

相手の都合次第で求職者となることができる人たちなのだ。

彼ら彼女らが唯一キャリアデザインをしているのは、“無職にならない”ということだけなのかもしれない。

(⑤へ続く) 

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