2018年頃には「副業ビッグバン」が来るとまで騒がれた副業ブームも去ってしまった。
筆者がこのブログを細々と立ち上げたのも、2018年夏のことであった。
その理由の一つとして、これからは副業で新しい働き方が始まります的な話題に、“ちょっと待って”と、筆者なりに物を申したかったからだった。
筆者は就職氷河期の第一期世代であり、社会人になってから働き方の流行に乗るとロクなことがないと傍目で目撃してきた。
また、筆者自身が複業者なので、3年前ぐらいの副業のブーム的なものには懐疑的であった。
2019年になると有名企業も副業解禁と次々にニュースになったけれども、それと同時に起こったことといえば、40歳以上の早期退職だった。
企業の副業解禁(別に企業に解禁されなくても副業は個人でやるものだから、企業の知った事ではないのだが)のお墨付きは、目減りした本業の給与の補填として企業側からの副業をお勧めされているわけで、ブームは一気に興ざめしてしまった感があった。
さらに、副業をやりたい人は多いけれども、実際にやっている人が少ないのが副業だ。
本業退社後に夜にコンビニでアルバイトをしてもそれは副業なのだが、“いや私がやりたいのはそういう副業ではないのだ”と反応されても、それも副業なのだ。
ハイスペック人材企業が副業禁止としているのは、守秘義務などの問題もあるのだろうけれども、人生を変えられるのは本業に集中してこそということなのだろう。
そして2020年になりコロナ禍が、日本企業には遅々として進まなかったテレワークなどの働き方を一気に変えてしまった。
働き方を変えたのは副業ではなく、スーパー外圧のコロナ禍だったのだが、こんどは足元の本業が危うくなってきてしまった。
ディップ総合研究所によれば、“「今後の就業への不安」が強い人ほど、「副業をしていないが、今後はしたい」と回答”しているとの調査結果となっている。
副業に新しい働き方という自由なイメージはもうない。
”2020年1月に存在していた雇用の多くは戻ってこないでしょう”と、ダロン・アセモグルМIT教授。
副業どころではないのだが、本業の代わりに副業をせざるをえないのだ。
そして2021年、副業はダサくなってしまったのか?
注意して見ていこう。
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