「頑張っても報われないかもしれない。けれども、頑張らないより頑張ったほうが報われる確率が高くなる。」
「間違った頑張り方だと報われない確率が高くなる。」
このことを教えてくれる大人が少なすぎると思います。
大人はなんでこんな大切なことを後輩たちに教えないのかといえば、自分たちが「頑張れば必ず報われる」と教えられてきた被害者だからなのだろう。
頑張り続けれても報われないと、人はある時を境に被害者を装うようになる。
被害者ズラをするには多少なりとも会社や世の中を恨むようになり、ただひたすら不機嫌で寂しい中高年が誕生してしまうのだ。
中高年と呼ばれる年齢を待たずに、早ければ30代半ばには不機嫌な頑張りの果ての被害者みたいな人たちは次々に誕生している。
「最近の若者は我慢がない」(これを言い始めたら精神的な棺桶入り)とばかりに、『石の上にも3年』を持ち出す頑張りの被害者もいて、すっかり『石の上にも3年』には否定的でオワコンのような格言となってしまった。
そこで筆者なりに新訳をして伝えている。
“『石の上にも3年』ってよく使われるけれども間違って使われているんだよなあ。そうそう『情けは人のためならず』がすっかり本来の意味と合っていないのと同じ。『石の上にも3年』は省略されていて、本当は『石の上にも3年以上な私』なのだよ。石の上のような居心地が悪そうなところに3年以上もいると私みたいになってしまうわよ。私はようやく石が温まって座っているけれども足が痺れて動けないから、あなた達は座る場所をよく考えてねっていう諸先輩方の優しいアドバイスがホントなんだよね。”
筆者の周りには『石の上にも3年』と教えてくれた大人は分かりやすくインチキ臭くて、たいへん残念ながら正社員フリーターになってしまった。
そんなもんで、お蔭様で平らなところで寝そべっていられる。
地べたはちょっと硬いけど、まあいいか。