とある20歳を過ぎた若者が、「完全週休二日制で手取り○○万円ぐらいの会社に勤めたいです」と、おとなの人に就職相談のような会話の中で希望を口にした。
「君は上位校出身でもないし有名大手企業にも就職することも無理そうなのに、勝ち組のやつと同じ待遇を得ることなんかできるわけないじゃん」と、おとなの人が反応した。
「君は最初から負けて社会に出ることを認識することから始めなきゃダメだよ。でも、今はこれを面と向かって教えてあげられる大人が本当にいないなあ」と、おとなの人は続けた。
とても印象的だった。
春は出会いの季節でもあり、別れの季節でもある。
春なのに真っ先にお別れするのは、「人は平等」との学校での教えだ。
社会に出たら、「世の中は不平等で不条理」であることをいち早く理解して、考えて行動した人の勝ちだ。
いい歳した社会人が“親ガチャ”とか引用して、子供のように不平等・不条理を嘆いている姿は惨めだ。
社会人1年目の春にお別れしときましょう。