4月11日はJR中央線開業記念の日なのか。
中央線の思い出といえば、定年間近65歳の御人がバブル期に住宅を購入してしまい、新宿から中央線とその先までの直通電車で片道1時間半ぐらいの通勤時間を要していた。
その部下である40代は、バルブ崩壊後に住宅を購入したので、新宿から中央線特別快速で29分の通勤時間だった。
65歳上司が40代部下に根を持つトークをオフィスで炸裂していたのが中央線にまつわる思い出だ。
これぞ、ザ日本のサラリーマントークなのだが、自分で選択しリスクを取ったのだから他人を妬むのはお門違いだ。
日本のサラリーマンの悲哀を乗せて、これからも進め中央線!
それにしても、住宅や子供を持つことは自分で決めたことだろうに。
他人がそうしているから自分もそうしなければと行動したのなら、何も考えていない人なので、馬鹿丸出しだ。
日本の中高年サラリーマンが妬み僻みの大家となってしまうのは、誰が決めたのか分からない世の中の“常識”に盲目的に従って迂闊にリスクを取ってしまうのと、自分でリスクを取らない2つからだ。
「リスクを取れ!」と著名人が偉そうに仰せの場面に幾度も遭遇するのだが、自分をただの平凡なサラリーマンを自覚するのであるのなら、取れるリスクとは何であろうかよく考えてみる必要がある。
結論からすると、転職をするくらいのリスクは取りましょう、取れるようになりましょうということになる。
1社に身を任せるリスクが年々高まっているのは、ご承知の通りだ。
ただし、そのリスクを正しく見積ることができず、長年貢献してきた自分を会社は悪いようには扱わないだろうと甘い勘定となるか、自分は競争の激しいところに身を置いていないので、何とかしのげるのではと甘い皮算用をしているので、わざわざ転職へと足が向かない。
成果主義と言われるが、要はpay for performanceの世界に突入したので、今の成果で会社にとって戦力であるか否かを問われるので、過去の実績は加味されないし、在籍年数は意味を持たない。
結果として1社での不平や不満の蓄積が、転職をしない人を病ませることになるのだ。
転職をしない人は、総じて僻みと妬みの塊になっているので精神衛生上よくない。
転職できないのではなく、転職しないのだ。
この手の人物は意外に愛社精神の持ち主で、会社は自分の貢献にもっと報いてくれていいのではないのかと承認欲求が強い。
転職して入社してきた人に厳しく当たり、仕事ができる人を否定するぐらいしかできない。
中年になってそれは滑稽を通り越して、ただ不便な生き様で哀れなのだ。