”たかが”転職の促進に政府が企業に支援を要請するのか。
副業はもっと”たかが”副業だ。
転職をしないから日本人の給料は上がらないのだけれども、その事実を知っても転職を選択するのは少数派なのだろう。
なんで転職をしないかと考えると、日本人はリスクを取りたがらない国民性だからという答えにいつも最後には行き着いて、そして毎回この議論は終わってしまう。
”たかが”転職のリスクは大きくないし、失敗しても何回でもできるのが転職だ。
起業するより断然ハードルは低いはずだ。
転職はどうしてイメージがよくないのだろうか?
転職のイメージを低下させたものの1つに、サラリーマン向けのファンタジー漫画が原因ではないかと考えた。
主人公は、ドメスティックな大手日本企業に新卒入社をし、1回も転職を経験せず社長になった男、島耕作さんだ。
この漫画、オワコンの50代やオワッタ60代が愛読者なのかと思っていたら、なんと現役30代にも愛読者がいるというではないか。
よおし、政府が転職促進をするのだから、その広報の一環として、岸田首相が『ジョブホッパー島耕作』の連載を作者と出版社に依頼することをお願いしたい。
転職を繰り返しながらサラリーマンの成功を掴み取る島耕作と、転職をせず早期退職や出向の憂き目に遭った出世を争ったライバル達との物語。
若き日のライバルたちの転職は思うようにいかず、そこにスマートに転職慣れをした島耕作が、30代40代50代の各年代の転職アドバイスをする友情もあり。
転職のたびに年収アップをする島耕作だったが、転職して多忙になって離婚をして、若くて性格の悪そうなトロフィーワイフを獲得する甘いストーリーも加えてもらおう。
そして転職わらしべ長者の島耕作にも心の葛藤があった。
30代は転職をする自分が好きだったけれども、40代になって転職回数が嫌になった時期もあった。
しかし50代となってから、転職回数を再び誇りと思うようになった。
こんな感じでいかかでしょうか!?
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年功給から「職務給」移行、転職・副業促進も…「新しい資本主義」概要判明 : 読売新聞オンライン
政府が月末に策定する総合経済対策のうち、「新しい資本主義」にかかわる施策の概要がわかった。職務を明確にして専門性や能力を重視する「ジョブ型」雇用の普及に向け、仕事内容で賃金が決まる「職務給」の採用を促す。日本で長年続いてきた年功制の雇用形態からの移行を図る。
近く開かれる「新しい資本主義実現会議」(議長・岸田首相)で取りまとめる。
賃金について、日本企業では年功制の「職能給」を採用するケースが多い。中長期的に賃金水準を引き上げるため、働き方や給与形態を見直す姿勢を明確にする。成長分野に人材が移りやすくするため、副業を認める企業名を公表するほか、転職を積極的に受け入れる企業への支援を強化する。
こうした施策の具体的な進め方について、政府と経済界が来年6月までに指針を策定する。日本経済の成長に向け、スタートアップ(新興企業)の育成にも力を入れる。起業を目指す若手人材を今後5年間で1000人、米国のニューヨークやシリコンバレーなどに派遣する。大学発の起業も促し、全ての国立大学から新規上場(IPO)を果たす企業が少なくとも1社は出てくることを目指す「1大学1IPO運動」を展開する。