正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

付加価値のないことに一生懸命だから日本人の生産性はちっとも上がらないしもちろん給料も上がらない

例えば、製品の外箱段ボールが少し凹んだだけで納入業社にやり直しを命じる製薬業界は、付加価値がないことに一生懸命だと言えるだろう。

製薬会社の物流倉庫の現場では、作業者が外箱段ボールに僅かな凹みや傷がないのか血眼になって探している。

中の製品を保護して守っている輸送箱なのにだ。

外箱段ボールに傷があると製薬会社からクレームを受けた納入業者は、その製薬会社の物流倉庫の軒下を借りて、中身の製品は何の不具合もないのに、傷一つない外箱段ボールにそそくさと製品を入れ替えをさせられている。

これでは、より少ない労力でどれだけの粗利(≒付加価値)を稼ぎ出すことには貢献しない。

日本の生産性の低さは、こういうへんな業界の常識から生まれている。

そもそも、傷がついて当たり前の外箱段ボールの外観検査を一生懸命にやったところで、給料が上がるスキルなど身に着くはずがないし、仕事のモチベーションも続くわけがない。

よく気が利くご近所の主婦たちを昼間のパート時間で雇えば十分だ。

長年同じ仕事をしたところで、現場の後輩や下請けに威張ることぐらいしかできないのだ。

昭和の教えを引き継いだ先輩たちに、付加価値のないことでも業務の標準化とされてしまい、疑うこともせず従ったのは良いけれど、気がついたら自分自身もその他大勢の標準化をされてしまった。

令和の世になるまで気がつかなかった悲劇が、あちらこちらの平成の人たちに、今は大きな傷となってはっきり目視できる。