正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

多重転職者の悦楽~机の横に19年間貼っている記事~

2002年1月9日の新聞記事の切り抜きを、自宅の机の横に19年間ずっと貼っている。

その間に2回引越しをしたが、この記事も一緒に引っ越しをしている。

新聞紙はすっかり色褪せてしまったどころか、かなり汚い。

しかし、記事の内容は全く色褪せていない。

『会社は5年ごとに辞めよ 「次」に向けて自分を磨け』と、中村修二さん。

記事の内容を一部共有させて頂く。

『4~5年ごとに辞めるつもりで、次に自分が高く売れるための仕事に熱中することです。終身雇用に安住していても、本心は飽きている人が多いでしょ』

『ひとつの会社に忠誠を尽くし、出世したところで何になりますか。いまだに多くの企業で、能力ではなくポジションで給料が決まっている』

『社員が会社にすべてをささげている状態は、会社のためにも本人のためにもなりません』

『あと何年で辞めるんだと常に思っていれば、次により良い仕事を得られるように自分を磨こうとします。自分を磨かないまま、仕事に飽きてもズルズルと会社に居続けてるから、上司の悪口かゴマスリしかすることがなくなるんです』

私はこの時31歳。

26歳の時に初めての転職を経験し、2社目の企業に勤務していた。

この記事に大いに刺激を受けたので、ずっと机の横に貼っている。

この記事に31歳で出会ったことは、本当にラッキーだったと思っている。

正社員フリーターの原点はこの記事からスタートしたのだ。

それから、私なりの解釈で記事の内容を実行に移し、社歴を重ねて50歳になった。

お蔭で今は大いに救われているというか、身軽な状態のままだ。

終身雇用を所望し、1社に捧げたコストが膨れ上がり、それがサンクコストとなってしまい、取り返そうと必死になり、ますます身動き取れなくなったサラリーマンを横目に、会社を渡ってきた。

会社に人格は無いのに、「会社が決めたこと」と会社さんという人に従い、時には「会社に裏切られた」と怒ったり嘆いたりする悲哀もない。

会社ではなく誰かが決めたこと理解できないのは、視野偏狭の愛社精神の賜物なのだろうか。

19年の年月を経て、ようやく多重転職者に追い風となる時代になってきた。

19年も必要だったのは、会社もサラリーマンも氷河のようにゆっくりとしか動かず変わらなかったからだ。

正社員フリーターはこれからも軽やかにステップを踏んでいくだけだ。

そのステップこそが、多重転職者の悦楽なのだ。

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