正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

「正社員」の身分を得るための就職活動 ①

さて転職するには、まずは会社に就職しなくてはならない。
筆者が就職活動を3か月間した時は、バブル崩壊直後、94年の秋だった。
その当時、筆者は2つの大学に都合5年半強通ったので、2浪の人と同じ年齢になっていた。
大学は浪人するほど時間を費やす価値はないと判断していたので、入れる大学の入れる学部に入学した現役生だった。
この判断は今でも正しいと思っている。
学生時代に、「俺は3浪しているので、将来がない。」と、20過ぎそこそこで、お先真っ暗な将来を語っていた同級生にも出会った。
現役で入った分だけ1年半余計に怠けて暮らせた。
学生時代は、遊びもせず、学びもせず、何もしなかったし、友達も作らず、将来の目標も何もなかった。
よく寝ていた思い出だけある。

そんな怠け者の就職活動はの目標は、「正社員」の身分を得ることだった。
活動期間は短期間、涼しい秋になってから。

「正社員」の身分を得たいのは、「正社員」と「契約社員」との間に、分かりやすい格差(の雰囲気)が当時の社会にあったからだ。
某最大手広告会社なら「契約社員」の求人に応募者は絶えない今日ではあるが、当時は「契約社員」に格差的な意味合いが今以上に込められていた。
「正社員」は終身雇用、「契約社員」は景気が悪くなったらいつでも切られる、と。
女なら「契約社員」はありだけど、男なら「正社員」が絶対だ、と。

確か当時、日系航空会社のスッチーの募集が「契約社員」となったのが話題となっていた。
但し、華やかなステータスのある女性の職業なら「契約社員」でも許された。
彼女らの雇用ステータスだけは不問だった。

今でもこの「契約社員」に対する考えは、ご存知の通り、社会の一部に脈々と受け継がれている。
時は21世紀となり、筆者は、「高校時代から付き合っている彼女と結婚したいので正社員になりたい。」と、面接に来た20代後半の契約社員を正社員に採用したことがあった。
なんでも彼女の両親から、「正社員にならなければ娘はやらん。」と言われ、一念発起したそうだ。
筆者が採用し、彼は正社員となった後すぐに結婚し、筆者はたいへん感謝された。
筆者が結婚式で主賓の挨拶までしてしまった。
キャンドルサービスの際、可愛らしい小柄の新婦に、「夫をよろしくお願いします。」と言われたときは、ホロっときた。
その後すぐにその会社は辞めてしまったけど。

さて、めでたく正社員になって結婚できた彼のように、94年当時の筆者も「正社員」で就職したかった。
なんてレベルが低いと思われるかもしれない!
職種も業種も関係ない。
当時は、ただ「正社員」になりたかっただけの志であった。
なにしろ、何もやりたい事がないのだから、とりあえず「正社員」だ。
結婚もできるしね。

 (つづく)

 

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