正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

新卒、採用する側について考えてみる②

新卒の採用は、指定された解禁日に、魚の群れに向かって網を投げるようなものか。
大手なら、有名校ポイントに近い立ち位置を割り当てられ、有名校ブランド魚をコマセで寄せ、”えいやー”と大きく網を広げて一網打尽にしてしまえばいいのか。
コマセの餌は、一流、安定、有名の企業ブランドとなるのだろうか。
両親をはじめ周りの関係者も、勝手にコマセ撒きを協力してくれるだろう。
大手の新卒採用担当者は楽そうだ。
後は、会社説明会に「おいで、おいで」、うちの会社に「おいで、おいで」と手招きするぐらいか。
鱒の養殖場で、池の桟橋から人の足音がするとエサの時間と分かり、鱒がバシャバシャと色めき立つという。
有名校ブランド魚は、大手人事担当の足音に、色めき立つどころか勝手に網の中に納まってくれるだろう。

中小となると、大手より不利なポイントを与えられるイメージだ。
採用人数を考えると魚の数は多くなくてもいいのだろうが、ポイントには有名校の魚は泳いでなさそうだ。
彼ら彼女らは、希少価値高い高級魚となる。
中小の新卒採用担当者の目標は、滅多に網にかからない高級魚を捕まえることか。
やはり評価となるのは、偏差値の高い大学出身者を入れること。
「中小ほど有名大学の学生を取りたいと煩い」と、人材会社の人間から聞いたことがある。
会社説明会から強力に集客のタッグを組んでくれ、実際の採用業務でも小回りを利かせてくれる、新卒採用支援会社を選ぶ必要もあるだろう。
首尾がよければ、「うちもxx大学から新卒を採用できるほど成長した。」と、感慨ひとしおで、喜ぶ社長の姿は容易に想像できる。
採用担当者も社長の姿にほっと一息か。

はっきり分かることは、新卒採用で、セイバーメトリクスの発明は現在のところない。
今も昔も変わり映えのしない、毎年の就活の景色があるだけだ。
真に優秀な魚の群れは、もう新卒一括採用の日本の湖には泳いでいないとも考えられる。
彼ら彼女らは、川を見つけ、湖から海に下り泳いでいってしまったのか。きっと大手の投網にも届かないところに泳いでいるのだろう。

まあ、大手だろうが中小だろうが、新卒が入社し、成長して会社に貢献していく姿を見るのが嬉しいのなら、採用担当としてのやり甲斐はあるのかと。
新卒社員は、間違っても「俺が育てた」、「私が採用した」と公言するような人事担当には、入社後は近づいてはいけないことをお忘れなく。
陰ながら新卒社員の成長を見守る、そんな人事担当者は素敵だ
ありきたりの文章で締めようとしたら、以前ある女性から聞いた話を思い出した。
彼女の新卒入社でのお話。
6月の終わりに新人研修の打ち上げで、 採用からお世話になった人事担当の役職者と新人達で飲みに行った。
彼女はすっかり酔っ払い、気が付いたらその人事担当と二人きりで歩いていて、手をつかまれラブホテルに連れ込まれそうになった。
はっと本人は正気を取戻し、「私はそんな安くはない。気に入らないのならくびにしろ!」と、ホテルの前で啖呵を切って走って逃げた。
翌日になっても怒りは収まらなかったので、その上長に事の顛末を語った。
彼は、夏と冬のボーナスがカットされたそうだ。
妻子ある中年男性だったそうで、「賞与カットを奥さんに何と説明したのかな」と、彼女はゲラゲラ笑って回想してくれた。
イチかバチか。
これが新卒採用担当の醍醐味なのか!?

 

この道に採用担当の醍醐味はないだろう(笑)

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