｢40歳以上の採用で気をつけていることは？」
先日質問されたので、｢もし自分の部下の一人になる人物の採用ならば、男女とも共通で、独身で腹が出ていて食べ物の好き嫌いが激しい人には気をつけている。この３つが揃った人の採用は熟慮する」と答えた。
各種ハラスメントにうるさいコンプライアンス重視の風潮に、プライベートな事柄は仕事の出来には関係ないだろうとムッとする御人がいるのは重々承知だが、仕事のでき不出来とプライベートは関係があると筆者は考えている。
40歳を超えての独身者は、自分だけのライフスタイルが確立されていて、それを頑なに守り優先している人間が多い。
それゆえに、新しい転職先での環境に順応することに苦労している人がいる。
転職したら入社後最初の100日がとても大切だ。
即戦力を求める企業にとって、個人の確立されたワークライフバランスなど知ったことではない。
入社から仕事の成果や人物像を注意深くチェックをされているし、最初の100日間での評価や印象が後々まで影響してしまう場合もある。
また、40歳以上の未婚男性の場合、女性部下に対して“正直どう接していいのか分からない”と悩む人が多いので、女性が在籍しているチームを任せるのなら要注意だ。
また、プライベートがだらしなくて仕事ができる人に出会ったことがない。
分かりやすく腹が出ている人は、だらしない生活をしている人である場合があるので気をつけている。
さらに食べ物の好き嫌いが激しいとなると、いい歳して選り好みが激しくめんどくさい人物になっている場合があるので、これも注意している。
「食べ物の好き嫌いなんて面接で分かるのですか？」と尋ねられたが、そんなことぐらい簡単に聞き出せる。
採用の失敗は後から決して挽回できない。
なので、自分の部下になる人物の採用ならば、自分の経験と勘に頼るのは大いに結構なことなのだ。
