正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

40代50代のリストラは同じことを繰り返しているだけ

筆者が社会人になったのは1995年のことで、就職氷河期に突入していた。

社会人になって26年目に突入したのだけれども、リストラという四文字は常に眼に飛び込むもので、筆者自身も所属企業が買収されてリストラ対象になりそうな薄氷を踏む思いも経験したことがある。

筆者はその時20代後半で、己の身に降りかかったリストラ危機を若いうちに経験できたのは、その後のキャリアにおいて、自分と会社との距離感を保つのにとても役に立ったと思っている。

筆者が社会に出てから中高年のリストラの記事というものは、飽き飽きするほど同じ内容のものであって、20年以上何も変わらないのは驚くに値するけれども、それだけ人の価値観のようなものは容易には変わらないものという絶望感もある。

最近もこのような記事を見かけたのだが、内容は同じ事の繰り返しに過ぎないので、飽きたというか、記事の当事者には少しは気の毒だなと思う気持ちも正直ない(本当に実在しているかどうかも分からないし)。 news.livedoor.com

この手の記事を今更ながらにおさらいすると、“大手に入社したので安泰だと思っていた、世間のリストラは他人事だった、真面目に勤めて年収が高くなった、まさかの肩たたきに遭った、会社には不信感しかない、退職金もそれなりに出るので早期退職の道を選んだ、退職後はアルバイトのような収入になってしまった”といった具合の双六だ。

もういい加減飽き飽きしたストーリーなので、根本的原因から断ちたいものだ。

新卒1社目で大手企業に就職活動ができる権利があるのなら、少数の人だけが持ち得るその権利を存分に生かして、大手に入社すればいい。

但し、40歳になったら早期退職の対象になると新卒入社初日から予め理解して、仕事に邁進するのは必要だと思う。

社会人一年生には夢も希望もへったくれもなく、入社式の社長の挨拶からして嘘っぽく聞こえてしまうかもしれないなぁ。

新入社員でこの気概を持った人が増えれば、この手の記事が“そんなん当たり前じゃん”とニーズすら無なってしまうことだろう。

今の就活生の親の世代は40代後半から50代だろうから、“大企業に入社すれば一生安泰”の信仰者のはずだ。

なぜなら、高度成長期を生きた自分の親からそう教えられて、素直に就活をしたからだ。

今の就活生は自分の親の“大手信仰”の苦境を子供のうちから脇で眺めていたと思うので、信仰心はより薄れているだろうし、親の世代のキャリア感は遺物扱いとなるのが早そうだ。

彼ら彼女らが親の世代になり、その子供たちが就活をして社会に出るころには、完全にこの手の記事は絶滅していることだろう。

でもあと30年も待たなければいけないのかな?

いや、コロナ禍が30年を3年にしてくれるかもしれない。