筆者はコロナ禍の最中2020年に50歳の転職をした。
40代後半には50歳での転職を計画していたが、誰も予期でなかったコロナ禍は、筆者の転職の味方となってくれた。
緊急事態では実績と経験が豊富な中年の転職に有利に働く。
この点だけはこの禍に感謝している。
筆者の背中を後ろから押してくれたのは、セルフ・プロデュース支援、ライフプラン選択支援、ネクストキャリア支援、ニューライフ支援といった、ちょっと恥ずかしいネーミングの支援が企業からあったからではない。
上司である年下の社長から、「谷川さんも50歳になるから、もういい加減落ち着いて、この会社で続けなよ」と何気なく言われたのがカチンときたからだ。
よい意味で捉えると、戦力として扱っているから長くこの会社で働いて欲しいとの趣旨なのだろう。
しかしながら、他社に転職するような冒険心はもうない年齢なのだろうから、この会社で面倒見てやるとも受け取ることができた。
それじゃあ、ちぃとは慌てさせてやろうかと内定をもらった企業からのオファーレターにサインをした次第だった。
「もう歳だから」と自分で口にするのならまだしも、他人に決めつけられると心中穏やかではない。
反抗心からの新天地での挑戦意欲の炎が燃え上がった。
たとえ自分で「もう歳だから」と口にしてしまっても、後ろめたい気持ちとなったなら、まだまだ挑戦する火種が心の中に残っている証拠だ。
やるべし!