「失敗してもいい」 といろいろな場面で人に言われる訳だが、使っていい場面は己の心に問う時だけだ。
「失敗してもいいから思いっきりやれ!」みたいな他人からの激励。
上司、同僚、恩師、仲間、書籍、記事、SNS。
身内以外の他人からのお言葉だったら、話1/2どころか1/4ぐらいに聴いておくのが無難だろう。
5/8は聴き過ぎと思う。
たとえ貴方が失敗しても、その人達は何も失わない。
だから、貴方が「失敗してもいい」のだ。
よほど信頼している人からの発言ならともかく、基本は「無責任な発言」と考えていい。
もし貴方が他人からの助言「失敗してもいい」に共鳴したならば、気をつけなければならない。
「失敗してもいい」は、どこまでも我が心に問うべきだ。
「失敗してもいい」と、自分が納得できるまで問うのだ。
「失敗したらどうしよう」と、失敗を恐れるのではない。
自分に問うのが怖いから、他人からの「人生は一度きり。失敗してもやってみれば?」に後押しされてしまう。
「失敗してもいい」と心から思えれば、心にマージンができ成功する。
例え失敗しても心のマージンがあるので、失敗から学べる余裕がある。
経験値が蓄積され、次の成功確率が飛躍的に向上する。
結局最後には成功するのだ。
何事も失敗しないほうがいいに決まっている。
「ほら、だから言ったじゃない」と、他人に手のひらを返されたように言われても、後の祭り。
祭りの後には見物人はいなくなる。
転職も失敗しないほうがいいに決まっている。
失敗していい転職などない。
減点主義のこの世の中。
挽回にはそれなりの復元力が必要。
強くてしなやかな心が必要だ。
挽回にはそれなりの時間も必要。
人生100年時代といっても、職業人生はとても短いのだ。
転職では「失敗してもいい」より、「転職はやめといたら?」という外野の声も多い。
「大手に勤めているのだから、残ったほうがいいよ」なんてアドバイスは、こちらも聴く必要がない。
転職できない人間が、嫉妬心からアドバイスしている場合が多いからだ
転職できない人間の精神安定剤を、一緒に飲む必要がない。
転職も「失敗してもいい」と、どこまでも自問自答して決めるべきだ。
また、転職したことのない人間に尋ねる必要もない。
ならば、筆者の転職アドバイスはどうなのかと。
就活は失敗したところで問題ありません。
転職も失敗しても挽回できます。
と、日頃からアドバイスしているお前はどうなんだと。
筆者は我が身をもって証明している。
口先だけではなく、実際に証明している。
手前味噌で恐縮だが、話を聴くべき人間は筆者のような人間からだと思う。
事実は絶対に変えられないのである。
「敵は、嘘。」
「嘘つきは、戦争の始まり。」
お正月に宝島社が出した新聞広告を見た。
身近な嘘つきを考えた。
「失敗してもいい」という嘘つきどもにはご用心あれ。