この社会には、不機嫌に働いているおっさんおばさんサラリーマン(ウーマン)が一定数必ず存在する。
なぜ減らないのかといえば、この不機嫌なおっさんおばさんがサラリーマン社会には必要とされていて、この不機嫌なおっさんおばさんは誰かによってある程度の確率で産み出されているのだと思う。
サラリーマン社会の構造的な問題はいろいろと議論になっているのだけれども、そもそも社会人へのエントリーから将来は不機嫌なおっさんおばさんになるように仕向けられれているので、やむなしなのかもしれない。
『今さら聞けない「ジョブ型雇用」と就活生への影響 日本はジョブ型雇用よりジョブ型採用が現実的か』 就職四季報プラスワン - 東洋経済オンライン の記事の中で、就活生が考えるべきことがこのように書かれている。
もしジョブ型採用が広がれば、就活生は「どのように生きたいか」を主体的に考えることがより求められる。就職はゴールではなくて、キャリアのスタート。自分のキャリアに責任をもち、どのようなキャリアを築きたいか考えていくことが重要となる。
そうか、今まで就活生は「どのように生きたいか」も考えることが許されなかったのか。
やはり、就活は成功失敗があるゴールであり、それからのキャリアは企業任せで、自分で考える必要もなかったのだ。
私が現役の就活生でこの記事を読んだら恐怖で縮みあがるだろう。
「どのように生きたいか」を考えてこなかったら人たちから教わらなきゃいけないなんて、そりゃもう恐ろしく、社会人の諸先輩方がいなくなって欲しいと切実に願い、サントリー新浪社長の45歳定年制を強く支持することだろう。
自分の力でたいして考えなくて生きてこれたサラリーマン人生を過ごしてきたおっさんおばさんたちは、世の中そんなに甘くないと若者たちに説教をする。
世の中甘いから皆さん生きてこれたのだし、その代償が不機嫌に働くことぐらいで済んでいるのでいいではないかな?
就職活動をゴールと思っていない真っ当な20代は、会社の先輩たちをよく見て、将来の自分の姿が明るいものではないと想像ができたら、自分が不機嫌になる前に意味のない労働からさっさと足を洗うことをお勧めする。
不機嫌なおっさんおばさんたちの人生の秋の訪れは早い。
50歳を超えても就活生以上に青臭い筆者は、道端に落ちた無数の枯れ葉のようなおっさんおばさんたちを踏んで、先に進ませていただく。