(④からの続き)
部門の立て直しのため、ダメなマネージャーを追い出すために入社したことが3回。
ダメなおっさん担当者を追い出すために入社したのが2回。
素人のおじさんから引き継ぐために入社をしたことが1回。
問題があったマネージャーが退職するので、その後任として入社したことが1回。
入社初日の歓迎会で「おっと、君とは乾杯しない」と出鼻をくじかれ、「教えるのは嫌だね!」とアホなおっさんからは恫喝的に引継ぎを拒否され、チビデビハゲには「PCが壊れたので引継ぎ資料がないです」とこちらは陰険に拒否られた。
全部違う会社で経験した出来事だ。
私が入社したことで愛しの上司が退職することになり、部下となった人物からも資料を隠されたり、悪口を社内にばらまかれたりとチクチクやられたこともあった。
一方で上司のほうに眼を向けると、現状維持派の上司の場合は新たにチームに加わった者に期待を寄せて受け入れるというよりも、古株の社員に過剰に気を遣うので、転職者を失望させてしまうことがある。
とある上司には「君は私が選んだわけではないので…」とまで言われてしまったこともあった。
さすがに空いた口が塞がらなかった。
転職先で邪魔をする懲りない面々の共通点を探すと、いくつかあるのだが、一番面白いなと思うことは、私に対して攻撃してくるとき、必ずといっていいほど「あいつは謙虚さが足らない!」と口にすることだ。
「お前らのほうがよっぽど謙虚さが足らないだろう」と、突っ込み返す気持ちにすらならないアホさ加減なのだ。
一つの会社に長く在籍すると多かれ少なかれ失うものは”謙虚さ”ではないだろうか。
過去の実績をいつまでも引きずり、その栄光で社内や評価で幅を利かせることが今は本当に難しくなった。
現時点での会社への貢献度を測るPay for Performanceの評価制度となったからだろう。
謙虚はホドホドに働きたい人からにじみ出ることはない。
達成した成果などはさっさと忘れて、次の目標の達成に向かっている人には謙虚さを感じる。
栄光は1日で忘れ去れとはよく言ったものだ。
転職者は新たな環境で何も実績がなく、早く成果を出さなければいけない。
古株の社員との温度差というかギャップは、謙虚さという2文字に結晶化されているのかもしれない。
転職を決めた時、いつもの窓でも外の眺めはいいものだ。
人から仕事に対する謙虚さを取り戻させてくれる。
私に謙虚さが足らないと仰せのやかましかった皆さんは、私の態度には謙虚さが足らないとは言えたが、私の仕事に謙虚さが足らないとは指摘することはできなかった。
転職できない人よりも転職しない人のほうが始末は悪い。
現在の貢献度が低いけれども転職をしない人を追い出す制度が、会社に年々整ってきている。
自分が予期せずに万が一転職に追い込まれても、現在の仕事に対する謙虚さを失っていなければ、新天地でも必ず輝くことができるのだ。
(おわり)
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