正社員フリーター × 複業のBLOG

出世を目指すのとは違う、自由に働く努力 それが正社員フリーター × 複業(副業)

拙著『積極的副業人材』 http://amazon.co.jp/dp/B08BNJP42X/ 出世を目指すのとは違う、自由に働く努力。それが正社員フリーター × 複業。誰でも、もっともっと自由に働ける。外資 × バックオフィスで自由な正社員を20代から実践。40代後半になって、働き方、転職、複業(副業)のアウトプットを始めたこの頃。働き方の流行には注意喚起もする。 Twitter @ISehaooooo

「日本」というゲームが存在した

「日本」というゲームが存在した。

ルールはシンプルだ。

大学のランクなりの終身雇用がある企業に就職すること。

結婚して子供を持ち、家を構えること。

男は仕事、女は家庭と役割は決まっていた。

通勤時間の長さと、家のローンと、子供の教育が職場での話題なので、遅れを取らぬこと。

家を買ったとたんに転勤を命じられたりもするが、会社への忠誠心を試されていると考えること。

仕事は成果を出すよりも、長時間働くこと。

このゲームの参加者には勝者も敗者もなく、自分と家族は「中流」と意識ができれば満足なのだ。

その「中流」は、誰が定義付けをしているのかを確かめたことがなかった。

この国は平等だから気にしなくていいと、昭和から働いている世代に教えられ続けてきた。

いつの間にかゲームが変わってしまったようだ。

同じ企業に勤めていた人物が、この20年間で基本給が5万円しか上がっていないとTV番組で嘆いていた。

ライバルも増えた。

専業主婦と決めつけられていた女性が、柔軟な働き方ができるようになり、職場に進出してきた。

日本の周りのアジア各国も国力をつけ、優秀な人材が日本人より高い給料で働くようになった。

なにしろ彼ら彼女らは日本人よりも長い時間働き、しかも成果を出し続けている。

YouTubeで億単位の収入がある自分より若い世代もいる。

日本人は生産性が低いと叩かれ続けているが、そんなことは90年代から欧米には指摘されていたと今になって知った。

それでも、「日本」というゲームを一生懸命に支えてきた参加者のひとりの私を、国や会社は悪くは扱わないだろうと、ずっと信じてきた。

しかし、残念ながらすでにオワゲーだった。

新しいゲームがとっくに始まっていた。

その新しいゲームの解説書を自分自身で探さなければいけないことも知った。

何歳になっても何かを始めるのに遅すぎることがないのなら、新しいゲームに参加してみよう。

このゲームに逃げ切りはないのだ。

座して死を待つ年齢にはまだ早い。