20代は地べたを這いつくばって生きてきた。
30代になってようやく喰っていけるようになった。
40代になったら遊べるようになった。
そして50代になって余裕ができてきた。
新入社員時代より、今のほうがずっといい。
昔の自分に戻りたいなんて絶対思わない。
そして、目くじらを立てて権利を主張する人たちよりも損をしている人生を歩んでいるとは思わない。
損は今まで沢山してきたが、これから回収できるであろう。
なんでもかんでも●●を要求します系の人よりも、心穏やかに生きていると思う。
自分自身に裏切られ続けているから、赤の他人に過度な期待をしてしまうのだ。
朝の通勤電車に乗っている人々の顔が死んでいるから、働くのが嫌だなんて子供みたいなことを言い始める始末だ。
この世の中を自分の願望というフィルターを通して見てはいけない。
死ぬまで働かされる社会だとは全く思わないけれども、きっと死ぬまで働く自分自身なのだろうなと未来を描いている。
他人や国に働かされていると考えたことはないし、個人で自律するのには学ぶか働くしかないと考えている。
あいにくそれ以外の手段を知らないのだ。
この国の格差是正を誰か他人の国民の代表候補に委ねるのなら、参議院議員選挙の投票にいけばいい。
投票という国民の義務を果たした後、自分の手でちょっと未来の自分を変えてやろうと思い立ったのなら、日曜日の午後を潰して履歴書と職務経歴書の更新をすればいい。